夏休み特別授業 Ⅰ
先日、夏休みの特別授業を伊計島でおこないました☆
国内外で作品発表をおこなっている福岡在住のアーティスト三輪恭子さん(コンテンポラリーアート)の、作品制作のお手伝い。
先月(2014年7月)イチハナリアートプロジェクトの一環で、伊計島の古民家で滞在制作をされていました。
2014年8月2日~8月24日&8月30日~9月28日まで、伊計島の古民家に、完成した作品が展示されています。
夏休み特別授業 Ⅱ
伊計島でお手伝いをさせていただいた数日後。
三輪さんにアーケイドでまたまた特別授業をおこなっていただけました。
これまでの作家活動のことや、伊計島での滞在制作のことなど、実際に今回の制作で使用した凸レンズを使用しながらの、貴重なお話でした。
質問タイムでは、生徒から
「夢について、ホントになりたいのか分からなくて悩んでいる。」 という内容の相談がありました。
三輪さんは、 「うん、普通だと思う。」 「私も昔の夢と今やっていることは違う」 「私も今でも悩んでいる。いろいろなことについて、悩まなくなったり・考えなくなったり思考停止したら終わりだと思う。」 「自分の嗅覚と頑固さは、失わずに、ずっと大切に持っていてほしい。」
と、貴重な生の声。ありがとうございました。翌日から、驚くようにくすみが取れたデッサンになっていました。何かが吹っきれたようです。
アーティスト・デザイナーの卵
「芸大生・美大生はアーティスト・デザイナーの卵」という言葉を耳にしたことはありませんか?
では受験生は一体なんと呼ばれるのでしょうか?いま受験生は何をすべきなのでしょうか?
当然受験生は、雛にかえる卵になることが大切です。生徒も合格を目指し、美術予備校や絵画教室・美術部で頑張っています。
ですが、大学合格=アーティスト・デザイナーの卵に見えてしまうので、雛にかえる卵であるかどうかを軽視しがちです。
一般的に指導者も、当然大学合格=アーティストの卵になるようカリキュラムを組みますので、その卵が雛にかえるかどうか、有精卵かどうかは、ともすると2の次になりがちです。
アーケイドでは、アーティストやデザイナーに触れる機会を設け、受験の時期に取り組んでいるデッサンや平面構成や受験絵画の先にあるものが何なのか、そこに意識のズレはないか、体感できる機会を設けます。
指導する側が、傾向と対策・テクニック・方法論を詰め込んでしまいがちなデッサンの授業においても、生徒が何らかの発見をするタイミングまでじっくりと待ち、【自らの気づきの場】となることを重要視しています。